最近の研究によると、『ゆっくり歩く』ウォーキングでは、運動効果があまりないことがわかりました。1日1万歩歩いても、年齢とともに減っていく筋肉量の維持ができません。

健康に効果があるスピードは、普通に歩く速さが時速3キロ程度ですが、時速4〜5キロ、普段の1.5倍のスピードが必要になります。これは、一緒に歩いている隣の人と話ができるかできないかくらいのスピードです。

ウォーキングなら、そんな早歩きを20分以上続けることが必要ですが、太極拳ならゆっくり動いていても中腰になりますし、呼吸が深くなるので、ゼーゼーハーハーしなくても心肺機能が向上します。

足腰の強化だけでなく、体幹の筋力やバランス感覚の向上にも役立つので、下にある「ロコモ」対策、転倒予防として太極拳を取り入れている医療機関もあります。

― 健康と太極拳 ―

太極拳はありがたきかな―コロナ騒動のなかで（帯津 良一）

ロコモとは？

運動器（動くために使われる様々な身体の部分）の障害のために「移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態」を 「ロコモティブシンドローム」＝ロコモと呼びます。

立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの障害によって立ったり歩いたりするための身体能力（移動機能）が低下した状態が、ロコモです。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。

要支援、要介護になる原因のトップは転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障であることはあまり知られていません。

便利な移動手段の多い現代社会では、日常生活に支障はないと思っていても、ロコモになっていたり、すでに進行したりしている場合が多くあることが分かっています。また、高血圧など生活習慣病のある人も注意が必要です。

運動器は、ふだんの生活で身体を動かして負荷をかけることで維持されます。そのため、ロコモを防ぐには、若い頃から適度に運動する習慣をつけ、運動器を大事に使い続けることが不可欠です。

詳しくは「ロコモonline」へ

女性の場合も男性の場合も、更年期障害の主な原因は性ホルモンの低下です。女性の場合はエストロゲン、男性の場合はテストステロンというホルモンの低下が、さまざまな更年期症状を引き起こします。

テストステロンを高め、維持していくためにはどうすれば良いか？

４つのポイントについて紹介します。

●「姿勢」を意識する

胸を閉じてしまうと、ストレスホルモンが増加します。

できるだけ胸を開くような姿勢をとったり、体操をしましょう。

デスクに座ってPC画面を見ているとき、背中を丸めて前傾姿勢をとっていませんか？

この姿勢も、長時間続けるとテストステロンの低下につながります。

気功や太極拳では胸の緊張を緩めて、ストレスのない姿勢をとることができるようになります。

●副交感神経を高める

次のようなリラクゼーションが効果的です。

鍼灸・気功・太極拳・ヨガ・座禅・温泉につかる・美しいものを見る・快いものを感じる。

以上の活動は副交感神経を高め、テストステロンを増加させます。

●「照明」を工夫して、夜間はPC・スマホを見ない

LEDなどの強い照明は、交感神経を緊張させ、テストステロンを減らしてしまいます。

夜間は直接照明より間接照明を使って、ほんのりと暗い環境で過ごすことをお勧めします。

夜9時以降はPCやスマホの画面をなるべく見ないようにしてください。

●他者から褒めてもらう

他者から評価を得る、つまり「褒めてもらう」ことでテストステロンは高まります。

誰かに褒めてもらうことは、とても大切です。

本会では、出来ているところを「ほめて伸ばす」方針なので、自己肯定感が高まります。

せっかく練習するなら資格としての証拠が欲しい人もいると思います。

羽村武術倶楽部では段・級も準備していますので、それぞれの人がそれぞれのペースで着実にレベルアップしていくことを実感できます。

詳しくはこちらへ

Email: cocokara2010@gmail.com

こちらのnote「太極拳から学ぶ会」に太極拳や中国武術について色々書いています。参考になれば幸いです。

羽村武術倶楽部は「はっぱ太極拳」に協力しています。

update 2024/4/14